冬みちでも転ばない歩き方
順天堂大学COIプロジェクト室 博士研究員
沢田秀司
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)に端を発し、新たな生活様式への対応が必要となっています。STAY HOMEを心掛けた生活で心身の健康を守っていくためのポイントについて、シリーズでお伝えしていきます。
2022年1月6日、関東地方では広く降雪に見舞われ、東京都心での積雪は10cmにも達しました(※1)。1月7日の朝の時点でも、首都圏の広範囲に雪が残り、宇宙から見た気象衛星画像にもはっきりと写るほどでした(※2)。
こうした積雪による影響の一つとして、冬みちにおける転倒リスクの増加が挙げられます。札幌市を拠点として、冬みちを安全・快適に歩くための総合情報サイトを運営しているウインターライフ推進協議会では、冬みちでも転ばない歩き方として、以下のポイントを紹介しています(※3)。
1.路面を良く見て歩く
2.靴の裏全体を路面につけて歩く
3.小さな歩幅でそろそろ歩く
4.急がず、焦らず、余裕を持って歩く
また、歩き始める時や歩く速さを変える時にも、注意が必要とのことです(※4)。このように、氷雪のない道と同じように踵からの接地でスタスタと歩こうとすると、転ぶリスクが高くなってしまいます。上記のポイントを押さえた歩き方を身につけ、安全に行動することが大切です。
こうした歩き方を実践してみると、重心をやや前におき、中腰に近い体勢になる必要があることがわかります。そして、そのような体勢でバランスをとりながら歩き続けるためには、やはりトレーニングによる体づくりが欠かせません。特に、中腰に近い体勢を維持するためには、大腿部(太もも)や臀部(お尻)の筋力が重要です。強化するための代表的なトレーニングとして、本webサイトでも紹介している『スクワット』が挙げられます。具体的なトレーニング方法については、会員限定ページにて解説していますので、参考にして取り組んでみてください。
降雪のあった1月6日、東京の最高気温は3℃に届かず、これは19年ぶりの低さでした(※5)。また、東京都心では1月7日朝の最低気温が-3.5℃と4年ぶりの冷え込みになったほか、千葉の船橋では−5.4℃と1999年以降の観測史上最低気温を記録し、さいたま市では-8.3℃まで気温が下がりました(※6)。さらに、こうした酷寒と時を同じくするように、1月7日の日本全国における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の1日の感染者数は6200人を超え、2020年9月15日以来、約3か月半ぶりに6000人を超えることとなりました(※7)。こういった厳しい環境下においても、心身の健康を守るための取り組みは継続していくことが大切です。本年もまた、健康のための運動に取り組むきっかけとして、本webサイトをフォローしていただければ幸いです。
※1:https://weathernews.jp/s/topics/202201/060315/(閲覧日:2022年1月7日)
※2:https://weathernews.jp/s/topics/202201/070055/(閲覧日:2022年1月7日)
※3:http://tsurutsuru.jp/pamphlet/Sapporo_Winter_Road_Guide2017_jp.pdf(閲覧日:2022年1月7日)
※4:http://tsurutsuru.jp/kotsu2.html(閲覧日:2022年1月7日)
※5:https://weathernews.jp/s/topics/202201/060215/(閲覧日:2022年1月7日)
※6:https://weathernews.jp/s/topics/202201/070045/(閲覧日:2022年1月7日)
※7:https://www.yomiuri.co.jp/national/20220107-OYT1T50173/(閲覧日:2022年1月7日)
(順天堂大学さくらキャンパス:2022年1月7日撮影)