本年もお世話になりました
順天堂大学スポーツ健康科学部
助教 沢田秀司
2025年も残りあと僅かとなりました。『順大さくら“筋活”講座』をご覧の皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
今年の世相を漢字一字で表現する「今年の漢字」ですが、2025年は「熊」(23,346票[12.34%])が第1位に選ばれ、そして僅差で「米」(23,166票[12.25%])が第2位に選ばれました。「熊」に関しては、各地で熊被害が相次いでしまったことや、パンダ(熊猫)が中国に返還されたことが選出理由として挙げられています。また、「米」に関しては、米の価格高騰から米生産をはじめとする農業の在り方についての議論が注目されたことや、アメリカ(米国)の動向が社会に与えた影響が大きかったことが選出理由として挙げられています。アメリカでの話題という点では、メジャーリーグベースボール(MLB)での日本人選手の活躍や、イチローさんの殿堂入りは、連日の大きなニュースとなりました。スポーツの世界に限ったことではありませんが、勝者がいれば敗者もおり、また全員が栄誉を受けることはないことも事実です。そうしたことを忘れずに、一人ひとりの生き方に敬意を持った上で、応援している方々の誉れを喜びたいと考える一年にもなりました。
私は引き続き、この1年もスポーツ健康科学部の教員の立場として過ごしました。学内では様々な委員会業務を通して学部運営の多面性を学び、また他学部や他大学での授業も受け持つことで考え方や専門性が多様な学生たちと接する機会を得ることができました。学外では、神奈川県大和市、東京都目黒区や文京区、千葉県成田市や富里市、浦安市などの地域で講演する機会も頂き、日頃大学で取り組んでいることを伝えながら参加者の方々と意見交換でき、とても貴重な経験となりました。さらに、本年7月にイタリア・リミニで開催された『The 30th Annual Congress of the European College of Sport Science』や、本年10月に台湾・高雄で開催された『The 11th Asian Conference for Frailty and Sarcopenia』にも参加し、様々な国籍の方々と交流することができました。海外滞在中は、学会会場の外では英語が通じないことも少なくなく、人としてコミュニケーション能力を高めることの大切さを改めて実感することもでき、そうした点でも良い機会となりました。
本webサイトでは、この1年で約90名の方々が新たに会員登録をしてくださり、現在の会員登録者数は2,520名となりました(2025年12月29日現在)。本webサイトをご覧いただいている皆様に、改めてお礼申し上げます。
末筆ではございますが、皆様の御健勝と御多幸をお祈り申し上げます。良い新年をお迎えください。
