新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、世界的な流行が続いており、対策は重大な課題となっています。2020年6月25日、米国疾病予防管理センター(CDC)は重症化しやすい人についての見解を更新しました(※1)。年齢が高いことは独立したリスクになりますが、今回の更新ではハイリスクとなる年齢の基準が撤廃され、65歳未満であっても注意が必要であることが示されました。また、年齢を問わず、基礎疾患があることはリスクとなりますが、今回の更新では以下の疾患が挙げられました。
- 慢性腎疾患
- COPD(慢性閉塞性肺疾患)
- 臓器移植による免疫不全状態(免疫系の低下)
- 肥満(BMI30以上)
- 深刻な心疾患(心不全、冠動脈疾患、心筋症)
- 鎌状赤血球症
- 2型糖尿病
感染予防のためには、手洗いなどの手指衛生を徹底することや、マスクの着用や咳エチケットを守ること、いわゆる3密(密集、密接、密閉空間)を避けた行動を心掛けることが大切です。有効な治療方法が確立されていない今、感染しないことが最善の対策となります。
しかしその一方で、感染を恐れるあまりに活動を控えすぎてしまうことで、運動不足になってしまうとい、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の発症や悪化、筋力や歩行速度などの身体機能の低下、さらには心の健康が損なわれることや認知機能の低下も心配されます。本webサイトで紹介する内容も参考にしていただき、運動不足に陥らないよう、心掛けていただきたいと考えています。
※1:https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/need-extra-precautions/people-at-increased-risk.html(閲覧日:2020年7月8日)