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論文掲載のご案内③

ロコモの男性は腹部および大腿部前面の筋量が減少する

順天堂大学COIプロジェクト室 博士研究員
沢田秀司

 この度、私たちの研究グループでは、65~74歳の日本人男性100名を対象に調査を行った結果として、「ロコモティブシンドロームに該当する男性では、腹部および大腿部前面の筋量が減少する」との研究成果を報告いたしました。本論文は、Journal of Sports Science and Medicine誌にて、2021年8月23日に公開されました。

 ロコモティブシンドロームは「運動器(筋肉や骨、関節、神経など)の障害のために移動機能の低下をきたした状態」と説明され、立ち上がりテスト、2ステップテスト、ロコモ25から成る「ロコモ度テスト」によって評価されますが、部位特異的な筋量の減少が生じているかどうかは明らかにされていませんでした。本webサイトで紹介しているロコモ予防運動プログラムは、こうした部位へのトレーニング効果が確認されています。ロコモ予防のため、安全に配慮した上で、是非挑戦してみてください。

<著者>
Toshiharu Natsume1) 2), Hayao Ozaki1) 3), Takashi Nakagata1) 4), Toshinori Yoshihara1), Tomoharu Kitada1) 5), Yoshihiko Ishihara1) 6), Pengyu Deng1), Takuya Osawa1) 7), Shuji Sawada1), Hiroyuki Kobayashi1) 8), Shuich Machida1), Hisashi Naito1)

<著者(日本語表記)>
棗寿喜1) 2), 尾崎隼朗1) 3), 中潟崇1) 4), 吉原利典1) , 北田友治1) 5), 石原美彦1) 6), 鄧鵬宇1), 大澤拓也1) 7), 沢田秀司1), 小林裕幸1) 8), 町田修一1), 内藤久士1)

<著者所属>
1)順天堂大学、2)東海大学、3)東海学園大学、4)医薬基盤・健康・栄養研究所、5)星城大学、6)東京電機大学、7)日本女子体育大学、8)水戸協同病院

<論文タイトル>
Site-Specific Muscle Loss in the Abdomen and Anterior Thigh in Elderly Males with Locomotive Syndrome

<論文タイトル(日本語訳)>
ロコモティブシンドロームである高齢男性では腹部および大腿部前面に部位特異的な筋量の減少が生じる

<掲載先>
J Sports Sci Med. 2021 ;20(4):635-641.

<DOI>
10.52082/jssm.2021.635

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本研究は文部科学省/JSTセンター・オブ・イノベーションプログラム「ロコモ予防・改善のための健康・医療イノベーション」のサポートを受けて実施されました。ご協力いただいた皆様に深謝いたします。

 
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