2020年5月15日
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STAY HOMEと心身の健康①


エコノミークラス症候群

順天堂大学COIプロジェクト室
沢田秀司

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)が世界中で猛威を振るい、新たな生活様式への対応が必要となっています。STAY HOMEを続ける中で心身の健康を守るためのポイントについて、シリーズでお伝えしていきます。

第1回の今回は、深部静脈血栓症/肺塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)を取り上げます。STAY HOMEを続ける中で、以前よりも筋肉を動かすこと(活動量)が少なくなってしまっている人は、少なくないのではないでしょうか。身体を動かさずに長時間同じ姿勢でいると、主に脚の深部にある静脈に血のかたまり(深部静脈血栓)が生じることがあります。この血栓が血流によって肺に運ばれ、肺の血管を塞いでしまうと(肺塞栓)、呼吸困難や胸痛などの症状が出現し、時には心肺停止に陥る危険性があるのです。STAY HOMEにおいて身体をあまり動かさずにいると、こうしたリスクも高まることになってしまいます。

予防のための対策として、長時間同じ姿勢でいないよう、こまめに(1~2時間に1回程度)筋肉を動かすことが大切です。特に脚の運動が重要であり、例えば、かかとの上下運動や足指のグー・パー運動、足首を回す運動などは座りながらでも実施可能で、20~30回程度を目安に行うと良いでしょう。また、立ち上がって3~5分程度歩くことや、ふくらはぎを中心に脚をマッサージすること、深呼吸をしながら全身を伸ばすこと、肩や首の体操で緊張をほぐすことなども良いでしょう。

運動の他にも、食事や水分補給が不足しないことも重要です。日本国内では5月に入ってから気温が30℃以上の真夏日となる地点が全国各地で増えてきており、これまで以上に適度な水分をとるよう意識することが必要となります。今後は、こうした季節の変化も考慮しながら、STAY HOMEでの過ごし方を見直していきましょう。