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筋肉は裏切らない

筋活で糖尿病とサルコペニアを予防しましょう

順天堂大学COIプロジェクト室・特任助教
棗(なつめ) 寿喜

 2型糖尿病の患者数は増加の一途を辿っており、平成28年「国民健康・栄養調査」によると、糖尿病予備軍を含めるとその数はおよそ2000万人にのぼると推計されています。2型糖尿病による高血糖は、脳梗塞、腎不全、神経障害などの合併症を引き起こすだけでなく、サルコペニア(骨格筋量の減少および筋力・身体機能の低下)の発症リスクも増大させるため、日頃から予防に努めることは非常に大切です。特に、2型糖尿病に罹患している日本人を対象とした近年の研究では、糖尿病の血液マーカーであるヘモグロビンA1c(HbA1c)が高ければ高い程、サルコペニアの発症率増大と関係することが明らかにされています。

 2020年5月25日をもって、国内に出されていた緊急事態宣言はようやく全面的に解除されました。しかし、新型コロナウイルスの第2波以降の流行も懸念されており、まだまだ予断を許さない状況が続いております。STAY HOMEによる運動量減少は、高血糖や骨格筋の萎縮を招き、健康に悪影響を及ぼしかねません。骨格筋を動かすこと、すなわち筋活に取り組むことは、骨格筋への糖取り込みを促進するとともに、骨格筋を維持するための大切な刺激になります。糖尿病の予防だけでなく、サルコペニアの予防においても、筋活は非常に効果的です。外出を控えている方も多いと思いますが、自身の出来る範囲で筋活を継続し、いつまでも生き生きと生活できる身体を手に入れましょう!

参考文献
Sugimoto K. et al. Hyperglycemia in non-obese patients with type 2 diabetes is associated with low muscle mass: The Multicenter Study for Clarifying Evidence for Sarcopenia in Patients with Diabetes Mellitus. J Diabetes Investig, 2019; 10(6): 1471-1479.

 
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