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STAY HOMEと心身の健康⑧

目的と目標②

順天堂大学COIプロジェクト室 博士研究員
沢田秀司

 COVID-19(新型コロナウイルス感染症)に端を発し、新たな生活様式への対応が必要となっています。STAY HOMEを心掛けた生活で心身の健康を守っていくためのポイントについて、シリーズでお伝えしていきます。今回は、前回に引き続き、こうした厳しい状況下だからこそ再認識していただきたい、目的と目標について取り上げます。

『STAY HOMEと心身の健康⑦』の掲載から2ヶ月が経ち、その間に国内のCOVID-19の感染状況は深刻さを増してきてしまっています。東京都内における感染者数は2020年12月18日に5万人を超え(※1)、国内の累計感染者数は2020年12月21日に20万人を超えました(※2)。世界に目を転じると、世界の感染者数は2020年12月24日の時点で約7753万人となっており (※3)、年末年始を迎えるに当たって、引き続き感染対策を徹底することが求められています。個人にできることとして、改めて、「STAY HOMEによって心身の健康を守る」ということを意識する必要があると言えます。

 こうした状況下を健康に過ごすことを念頭に、前回は「目的」と「目標」の意味の相違について、解説いたしました。そして、「今後もSTAY HOMEを継続していく上で、何を目指すのかを明確にすることが重要である」と言及しました。具体的な方法として、「引き算(逆算)思考」を意識することが大切です。

 まずは、「自分がどのような人生を送りたいのか」などといった、生きる上での目的を明確にすることから始めます。次に、そのような目的に向かっていくために、例えば人生全体や仕事、勉学、スポーツ、健康、趣味など、ご自身が大切にしている分野において叶えたい「夢のような目標」および「最低限度の目標」を具体的に考えます。更に、そうした大きな目標を叶えるために、「50年後」や「30年後」、「10年後」には、それぞれどんな目標を叶えていれば良いか、具体的に考えます。そして、そこから更に「5年後」「4年後」「3年後」「2年後」「1年後」における目標を具体的に考えていき、次いで「今年」「半年」「今月」「今週」「今日」「今」における目標を具体的に考えていきます。そのように引き算(逆算)思考によって手繰り寄せていくと、ご自身が今何をすれば良いのか、具体性を持った答えに辿り着くことができるのではないでしょうか。

 コロナ禍にあって、目先の事柄に意識が向いていると、先行き不安になることも少なくないことと思います。そうした時だからこそ、本来大切にされてきたはずの人生の目的を今一度明確にし、今何をすべきなのかについて、改めて整理してみてください。暦上の節目である年末年始は、こうしたことを整理するのに適した時期と言えるのではないでしょうか。その上で、健康という側面を捉えた際、運動することが一つの支えになることに気付いていただき、この『順大さくら“筋活”講座』における情報もご活用いただければ幸いです。

※1:https://hazard.yahoo.co.jp/article/covid19tokyo(閲覧日:2020年12月25日)
※2:https://hazard.yahoo.co.jp/article/20200207(閲覧日:2020年12月25日)
※3:https://covid19.who.int/(閲覧日:2020年12月25日)

 
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