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さらなるロコモ予防の必要性! 

 近年、地球温暖化の進行に伴い、世界各地で異常気象が発生しています。日本でも、巨大台風や線状降水帯による豪雨被害が増加し、猛暑日を超える「酷暑」と呼ばれる厳しい暑さも珍しくなくなってきました。さらに、地震などの自然災害も頻発しており、発災直後の救命対応だけでなく、その後の避難生活における健康管理の重要性が高まっています。 

 避難生活が長期化すると、身体活動量が低下し、筋力や体力の低下、慢性疾患の悪化など、さまざまな健康問題が生じやすくなります。特に高齢者では、運動不足による身体機能低下が深刻な課題となります。 

 一方で、日本は急速な少子高齢化社会を迎えています。厚生労働省の発表では、出生数は2016年に100万人を下回り、その後も減少が続いています。今後は、医療・介護を支える人材不足がさらに深刻化し、超高齢社会の進行は避けられません。 

 このような時代だからこそ、「自分の身体で動けること」の価値がますます高まっています。どのような状況でも、自分の足で歩き、活動できる身体を維持することは、健康寿命を延ばすだけでなく、災害時や日常生活において自分自身や家族を守る力にもつながります。 

 もちろん、これは不安を煽るための話ではありません。しかし、社会環境が大きく変化していく中で、「動ける身体づくり」の重要性が高まっていることは事実です。人生100年時代とは、単に長生きすることではなく、自立した生活を送り、自分らしく元気に活動し続けることが求められる時代でもあります。 

 そのためには、日頃からロコモ予防を意識し、筋力や身体機能を維持していくことが大切です。運動習慣は、将来の自分への大きな備えになります。 

 今からでも身体は変えられます。日々の小さな積み重ねが、未来の健康を支えていきます。

順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科
教授 町田 修一 

 
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